IESEの特徴

IESEのカリキュラムは本当にハードなのか (1)

こんにちは。Class of 2015のYasuです。

受験生の方からよくある質問に「IESEのカリキュラムは大変デマンディングと聞くが、実際のところどうなのか」というのがあります。僕はいつも「人次第、やり方次第」とお答えしています。そこで、今日はIESEのワークロードに対して正しい(?)期待をもっていただけるよう、学生がどのようなスケジュールを、どのようにこなしているのかをお話しさせて頂きます。その中で、受験生の方が気になっているであろう授業の内容についても、少し触れてみたいと思います。

以下は1年生セクションBの2nd Termの、とある一週間の授業スケジュールです。

OP-1: 

Operations Managementです。最適なオペレーションの設計のために必要な基本コンセプトを学びます。この週のテーマはサービスの設計と待ち時間の関係を探るQueuingと呼ばれる分野の応用でした。おじいちゃん教授が分かりにくいコンセプトも直感的に理解できるよう説明してくれます。

GLOBE:

正式名称はGlobalization of Business Enterprise。HBS出身のパンカジ・ゲマワットの設計した、企業の海外進出戦略を中心テーマとした授業であり、ゲマワット自身がレクチャーを行います。(ケースファシリテーションは他教授。)

Strategy:

Competitive Strategy。 事業レベルの競争戦略の授業です。有名なPorter’s 5 forcesとかvalue chainがでてくる分野です。この週はゲーム理論を踏まえたCompetitive Dynamicsがテーマ。毎回ケースが長い。。

Acc-2:

Managerial Accounting、いわゆる管理会計です。正しい意思決定、評価をするためどのようにパフォーマンスを計測するか、悪い管理会計システムがいかに誤った意思決定を生み得るかを学ぶ授業です。今週は予算差異分析のお話。大量の計算が必要になるためエクセル必須。

M-2:

Marketing, Planning and Implementation。マーケティングの実行フェイズ、特にPlacementとPromotionにフォーカスした授業です。マーケティングマネジャーとしてどのように社内でそのプランのApprovalを得るか、毎回緻密な数値計算、ロジックが要求されます。この週はセールスフォースマネジメントがテーマ。

Team Work:

 毎日同じ時間にチームでケースディスカッションをする時間が設定されています。チームワーク、チームディスカッションを学ぶ場であると同時に、チーム内で知識、スキルを教え合う(もしくは盗み合う)大切な時間です。誤解や瑣末な論点を事前に削ぎ落とし、授業での議論をよりSolidにすることが期待されています。

Team Building:

これは今週限りのイベントです。山の中でくだらない社内研修のような楽しいゲームをして、酒を飲んで、チーム内でフィードバックをして、チームの結束を固めようというものです。ちょうど多くのチームが空中分解しかかっている時期でもあり、よくタイミングが考えられているなあと思ったのを覚えています。

さて、この週はチームビルディングが入っていますが、通常は火曜日にも授業があります。内容はさておき、どのような印象を受けられたでしょうか?毎日3コマ+チームワークの時間が設定されています。他校では週4日、一日2コマという設定のカリキュラムが主流の中、週15コマの授業は確かに多いとも言えます。ここに、月・水・金の15:30から17:00のスペイン語の授業(選択制)と、授業の予習が加わるのが基本形です。さらに、多くの学生がBoW(Bar of the Week、毎週木曜の飲み会)に参加していますし、私費留学生は就職活動もしなければなりません。これらに加え、ワークショップ、クラブの掛け持ちに、ケースコンペ、と精力的にこなす学生もいます。(僕はケースコンペ一本でオーバーフロー寸前でした。)

* 次回ポスト:「IESEのカリキュラムは本当にハードなのか (2)」に続きます。

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