IESE Class of 2016 のNです。2015年11月26日に、バルセロナにある日本食レストラン、やしま様にてJapanese Sake Eventを実施しました。目的は、『世界各国から来ているIESE学生に対して、日本が誇る日本酒の情報発信を行ない、さらには日本酒のファンになってもらうこと』です。
昨年、先輩日本人学生の方がいくつかの日本酒蔵元様と関係構築をされ、今年もその蔵元様から無償で日本酒製品をいただきました。そして夏休み期間中に日本に帰国した学生がその製品をバルセロナまで運んできました。
今年は、イベント参加者に対して、より日本酒について知ってもらい、1つ1つの蔵元様、1つ1つの日本酒製品の魅力を伝えたいとの思いから、着席形式でのセミナー形式を取りました。セミナー講師はIESEの1、2年生入り混じりながら日本人学生を中心に担当。プレゼンテーションを行ない、丁寧な説明をしながら、参加者に試飲を楽しんでもらいました。
当日はイベントのほぼMAXキャパシティまで参加者に来場してもらうことができました。 セミナー冒頭には在バルセロナ総領事の牧内様にもスピーチいただきました。紹介蔵元様は、八鹿酒造様、大七酒造様、人気酒造様、朝日酒造様、六歌仙様(順不同)で、合計12ブランドを紹介しました。
この日のために、事前に各蔵元様とその商品について深く勉強し、プレゼンテーションを実施したセミナー講師、そして当日の複雑なオペレーションを支えたスタッフの面々、商品提供してくださった蔵元様、イベントスペースを貸してくださったやしま様、本当に多くの人の力が結集しました。
その結果、イベントに関するアンケートではなんと参加者の100%が、『日本酒への興味の高まった』『日本酒への知識が深まった』『次回以降の同様のイベントに参加したい』と回答。非常に参加者満足度の高いイベントになりました。参加者からは、『自分はこのブランドとこのブランドがとてもおいしいから好きだ!』『このブランドの名前は覚えた!』という声ももらえました。
イベントが高評価だったことについては、もともと、日本酒に興味のある学生が多くイベントに参加していたという点はもちろんあると思います。しかし、そもそもなぜこのような高い評価を受けるイベントが開催できたのか、この点を私なりに2つ考えてみました。
1. IESE内日本人コミュニティの規模の大きさ
昨今、IESEには毎年20名に迫ろうかという日本人学生が入学しており、IESE内での存在感が高まっています。また、それぞれが異なったバックグラウンドや強みを持っていることで、イベント企画段階から多様なアイデアの練り込みができます。
そもそも、学年を超えてIESE内の日本人コミュニティからの協力を得やすいというのは言うまでもありません。
2. 外部ステークホルダーとのコミュニティ形成のしやすさ
IESEが2年制であることが、IESE外部ステークホルダーとの継続的な関係構築によい影響を与えていると思います。今回のイベントにも協力してくださった総領事様、日本酒蔵元様、レストランやしま様との関係などは最たる例だと思います。
まず、19か月もバルセロナに滞在することで、バルセロナの中での様々なステークホルダーとも関係を構築、継続しやすい環境になっています。さらに日本人学生の人数の多さはこの点にプラスの影響を与えていると思います。
また、その関係性を先輩から引き継ぎ、後輩に引き継ぐということも、比較的し易いです。
せっかくの海外留学の機会、異なる文化を学ぶこともとても重要ですが、自分たちの持つ文化を紹介する機会も楽しいものです(時に大変ですが。。。)。
『日本人にとってその楽しい機会を得る環境の基盤は、IESEには既にある』、これは、日本人にとってのIESEの魅力の一つではないでしょうか?また、この基盤を維持していくためにも、ぜひ多くの日本人学生の方にIESEに興味を持っていただき、ますますIESE内での日本人の存在感を高めていけたらなと思います。
IESEに興味が出てきた、IESEのもっとこの点を知りたい、IESEにビジットしてみたい、そうお思いのアプリカントの皆さま、本HPの『お問い合わせ』のタブからぜひご連絡ください!!