IESEの特徴

Energy club & Asia club

こんにちは。Class of 2019のGです。今回は、IESEのProfessional Clubについて少しご紹介します。

IESEには30程度のProfessional Clubが存在し、これらは、業種別と地域別の2種に大きく分かれます。各Professional Clubでは、それぞれの業種や地域にて職務経験のある学生を中心に運営委員会を構成し、MBA取得後に各業種や地域にて就業を希望する学生に対し、最新の業界動向や地域特性に係る情報を提供する他、関連する企業への訪問ツアーを企画してネットワーキングの機会を設ける等して、各種サポートを提供しています。

例として、私が運営委員を行っているEnergy ClubとAsia Business Clubについて、もう少し詳しくご紹介します。

[Energy Club]

Energy Clubでは、石油、ガス、電力を始め、再生可能エネルギー、廃棄物発電、原子力等に至るまで、幅広い分野にて実務経験のある学生が集まり、エネルギー業界に関する情報交換を日々行う他、年間10件程度のイベントの企画・実行をしています。こちらは、それらイベントの一例です。なお、大半のイベントは、Energy Clubのスポンサー企業(Primagas、Schneider及びNaturgy)やその他の各種エネルギー企業等を巻き込んで開催しており、これらのイベントをきかっけに、学生は企業との関係を深めるのみならず、インターンシップの機会を獲得する、ということもあります。

(1)   Energy Trek

Energy Trekは、エネルギー業界に関連する企業や組織を訪問し、各社/組織の活動内容を学び、ネットワーキングを行うもので、毎年11月頃に3日間の日程で開催し、2018年はロンドンにて実施しました(開催都市は、各年の参加学生の関心分野により異なり、過去にはロンドンの他、ドバイでも開催実績があります。)。

2018年の具体的な訪問先は、Saudi Aramcoといった大企業を始め、エネルギー企業へ投資を行うBlackRockやDowning、その投資先エネルギースタートアップ企業であるPivot Power、エネルギー企業へコンサルティングサービスを提供するERM(Environmental Resources Management)やBCG、スマートシティプロジェクト等を通じて効率的なエネルギー利用を企業や社会へ提供するSiemens、更にはWorld Nuclear Association等、多岐に渡ります。

(2)   Global Energy Day

Energy Trekでは学生がバルセロナを離れて様々な企業を訪問するのに対し、Global Energy Dayでは、多様な企業の第一線にて活躍される方々をバルセロナにお招きし、エネルギー業界の最新動向等について議論し合うカンファレンスを開催します。

参加企業は、エネルギー業界の大企業やスタートアップ企業に加え、機関投資家、プライベート・エクイティ、コンサルティング企業、開発銀行、World Economic Forum等を含む計15社程に上り、幅広い観点からエネルギー業界における課題や将来展望等について、活発な議論が行われます。

(3)   企業訪問(単発)

上記の他、放課後の時間等を活用し、スペイン国内にあるエネルギー企業への個別の訪問も行っています。例えば、バルセロナには、SchneiderやNaturgy等の企業の本社機能や工場が存在しており、2018年にはこれらへの訪問を企画・実行しています。

[Asia Business Club]

Asia Business Clubでは、日本を始め、中国、韓国、台湾、モンゴル、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、インドなどなど、様々なアジア人学生が集まり、卒業後にアジアでの就職を望む学生向けに各種キャリアイベントを開催する他、IESE全体向けにアジア文化を広めるためのイベント等も行っています。

(1)   Asia Career Fair(バルセロナ開催)

毎年秋に開催するこちらのイベントは、アジア企業やアジアでのポジションを提供するグローバル企業にIESEバルセロナキャンパスへお越しいただき、アジアにて就業機会を得たいという欧州MBA学生向けに、企業プレゼンテーションや面接の機会を提供するもので、2018年には、Tencent、Didi、McKinsey等10の企業にお越しいただきました。また、対象となる欧州MBAの数も年々増加傾向にあり、今年はLBS、INSEAD、ESADE等を含む計11校から約300名の学生が参加しました。そして、同Fairの期間中には、ネットワーキングランチやディナーも開催し、学生と企業の交流や、学校を跨いだ学生間の交流がより深まりました。

(2)   Asia Career Summit(シンガポール開催)

こちらのイベントは、毎年春に、IESEの学生のみを対象に開催するもので、幅広い業種の企業のシンガポール拠点を訪問し、各社のビジネスについて学びつつ、ネットワーキングを行います。上記のFairと同様に、Asia Career Summitにおいても、3-4日間の開催期間中に、1年生向けにはサマーインターンシップ、2年生向けにはフルタイム、それぞれのポジションに係る面接の機会も提供され、同期間中に内定を得るチャンスもあります。2018年の参加企業は、Microsoft、Accenture、Delta Partners、IQVIA、Revolut等の20社ですが、こちらは参加学生の希望に合わせて毎年変動します。

また、学生のアジア就職熱が高まりつつあることから、今後は訪問先を拡大し、シンガポールに加え、ジャカルタやマニラ等への訪問も併せて行う計画もあります。

(3)   ネットワーキングイベント

アジアには興味があるけど、まだ行ったことがない、といった学生も一定程度存在するため、アジア各国の文化に触れつつ、学生同士のネットワーキングも行えるような交流イベントも、定期的に開催しています。

なお、多くのClubでは、該当する業界や地域での職務経験が無くても、思い入れさえあれば運営委員になることが出来ます。運営委員になることで、チームマネジメントを実践できる他、Clubメンバーや各企業それぞれとの距離も近づく等、いろいろなメリットがあるため、運営委員になることを希望する人は多い印象です。

IESEは、やる気さえあれば何にでも挑戦でき、そしてそれを学生、教授及び学校が積極的に協力・支援してくれる環境にあります。

みなさまも、IESEへご入学後、それまでの経験の有無や程度に関わらず、興味のあるものにはたくさん手を出されてみることをおすすめします!

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