キャリア

海外インターン就職活動について

Class of 2019 のLです。MBA一年目が終わり、バルセロナのヘルスケアコンサルでのインターンが始まったのですが、IESE MBA 生の海外での夏季インターン獲得までのプロセスについて振り返りたいと思います。

【就労ビザについて】

海外でのフルタイムやインターン獲得を目標にしている皆さんにとって、まず気になるのは就労ビザのスポンサーシップ事情ではないでしょうか。結論からいうと、 業界や企業によって事情は異なります。私の知る限りヨーロッパオフィスについては、大手の投資銀行やコンサル、事業会社(2018年 ですと、ABinbev, Amazon, Master Card、他多社)で積極的にMBAインターンを採用している企業は、インターンビザのスポンサーに積極的です。実際にClass of 2019 でヨーロッパ各国においてインターンを獲得されているクラスメートは、EU圏外出身の方が一定割合を占めています。

ただ、大手企業であっても、業界や企業によっては、社内ポリシー や国の政策により状況が異なるので、業界の方、キャリアサービス、卒業生など多くの方とネットワーキングをして情報収集されることをオススメします。

なお、スペインでインターンをする場合は学生ビザにて就労可能となります。

【海外インターン就活プロセス】

1.     キャリアイベントの活用

IESEでは、年に数回企業が集まり、プレゼンやネットワーキングの機会を設けるキャリアフォーラムが開催されます。また、地域や業界ごとに、企業訪問を実施するProfessional Trekも実施されます。このような機会に、業界や会社についての情報収集やネットワーキングをし、出願カバーレターに書く出願理由や面接用のネタを収集したりします。

2.     Simplicity(IESE Job board)からの出願

IESE MBAを積極的に採用したい企業の求人募集は、ほぼ全てIESEのJob Board (Simplicity) に掲載され、興味のあるポジションに出願します。書類審査を通過すると、面接への招待の連絡が来ます。もちろん、Simplicity 以外のJob board 掲載のポジション に出願することも推奨されますが、Simplicity に求人情報が掲載されている企業は、IESE MBAの積極採用を検討しているという利点があります。

3.     IESEの教授やキャリアサービスのネットワークの活用

IESEの教授は、企業やスタートアップに対してコンサルティングをしている方も多く、豊富なネットワークを備えています。教授のコネクションを通してインターンを獲得しているクラスメートも少なからずいます。

4.     個人のネットワークの活用

Real estate など、MBAを積極採用していない業界で働きたいクラスメートは、個人のネットワークを活用してインターン獲得をしている方が多いと思います。

【アドバイス】

1.     クオリティの高いCVやカバーレターを準備する

出願の第一ステップとして、書類審査を通過する必要があります。英語や、文法の間違いを最小限にするだけでなく、うまく自分のスキルが簡潔に強調されているかなど、様々な人からフィードバックを得ます。IESE の Professional clubs が開催するCVワークショップも活用できます。

2.     これでもかというくらい、ネットワーキングをする

ネットワーキングをすることは、業界や企業に対する理解を深めるだけでなく、出願理由のネタにもなり、「ネットワーキングができる」というメッセージを採用側に送るきっかけにもなります。

3.     いろいろな人とMock Interviewを実施する

いくらスキルや経験があっても、うまくストーリーとしてコミュニケーションができなければ、伝わりづらいです。キャリアサービス、同級生、二年生や卒業生など、様々な方と Mock Interview を実施し、違う角度のフィードバックを得て、ストーリーやコミュニケーションを改善していくことをオススメします。

4.     企業に対する自分のValue proposition やpositioning  を考える

企業のニーズや、業界トレンドを理解し、どう自分が付加価値を付けられるかを明確にします。ある程度の謙虚さも大事ですが、自信(Can-do mindset)を発揮することも大事です。海外のクラスメートやキャリアサービスとのMock interview を実施し、様々な企業との面接を通して、日本での面接との違いを、肌で感じて見てください。

IESE MBAは2年制のため、業界リサーチやネットワーキングなど就職活動に掛けられる期間が長く、インターンにより本命のフルタイム就活のための職務経験のギャップを埋められるという利点もあります。

海外就職はハードルが高いという声をよく聞くかもしれません。しかし、他のMBA生に負けない語学力やネットワーキング力を磨き、バリューを付加できる前職での経験や業界に対するパッションをうまくコミュニケーションできれば、可能と感じます。また、何十社も出願し、失敗を繰り返してようやく オファーまでたどり着くクラスメートもいるので、最後まで諦めない粘り強さも大事となります。

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