キャリア

シリコンバレーでのインターンシップ

Class of 2017のKです。

今回は海外(シリコンバレー)でのインターンについてお伝えします。

私は今年の夏、製薬会社@日本と日系モバイル関連企業@シリコンバレーにて2つのインターンを経験しました。ヨーロッパのMBAだと通常アメリカでインターンをする人はほぼいないため、どのような経緯で獲得したのか、業務内容、その他メリット・デメリットなどを共有できればと思います。

①IESEの夏のインターンシップについて

IESEは6月10日位に1年生の授業が終わり、最長9月の2週目まで3か月2週間(14週間)の長い夏季休暇に入ります(ただし、8月の終わりから9月初旬にかけて、単位を取得することができるブラジルとニューヨークの海外モジュールもありますので、それを取得した場合は、10週間程度になります)。また今年はその夏季休暇の中で7週間以上のインターン(またはアントレプレナーシップモジュール)を行うことがマストでした。

なぜ・どのように獲得したのか

MBA開始前より、就職はできれば海外でと考えていましたので、インターンでは海外での経験を積んでおきたいと思っていました。IESEのキャリアサイトからも多くの企業(例えば、アマゾンやグーグルなど)のヨーロッパオフィスに応募することが出来ます。しかしながら、IESEだけでなくその他ヨーロッパのMBA生が競争相手になることもあり、日本人の私にとっては必ずしも有利な状況ではないため、日本に関連する企業に絞ってアプローチをすることにしました。この場合、IESEを通じてチャンスを見つけることは難しく、基本的には個人的な繋がりで機会を探りました。

その結果、シリコンバレートレック(イースター期間中に実施されるトレック)の後に、友人の繋がりで紹介してもらったシリコンバレーの日系モバイル関連企業と現地で面接をする機会があり、その後ウェブインタビューを経て5月頃にオファーを頂くことが出来ました。とにかくこういった企業はオフィシャルにインターンを募集していることはほぼないので自分でアプローチしてオポチュニティをぎりぎりまで探り続けることが必要かと思います。

業務内容

主にモバイルゲームのアメリカ市場へのマーケティングサポートを実施しました。

このインターンの前に東京でも事業会社にてMBAプログラムのインターンを実施しましたが、このようなMBA的なインターンは、課題が与えられて、そのテーマについてのプレゼンを最終日に行うことが一般的にプログラムとして組まれていると思います。今回のインターンの場合は、上記のMBA向けプログラムとは異なり、通常業務をサポートすることが前提でした。よって、期間中は上司(USのMBA卒)のサポート的な役割を担い、課金分析や、Google/Appleへのゲームの紹介プレゼンテーションの作成などに従事しました。

モバイルアプリケーションxゲームについては全く知識がなかったものの、業界を知り、またシリコンバレーのマーケットを非常によく理解できました。また、ベンチャー企業に近い環境での仕事の進め方、意思決定のプロセスなどをダイナミックに感じることが出来ました。

メリット、デメリット

最大のメリットは、シリコンバレーに身をおけることです。テクノロジーでは最先端の地で、モバイル業界にで働くことで、最先端のトレンドを理解することができます。仕事外でも、Tech Crunch のイベントなどテック関連のイベントは常に開催されておりそういった刺激もあります。

また、業界のトレンドだけでなく、彼らの働き方についても個人的には非常に勉強になりました。基本朝早くから仕事をはじめ、昼もUber Eatsのようなデリバリーを使用して仕事をしながらクイックに食べる、夜はほぼ残業はしない。サンフランシスコから南につながるカルトレインは午後3時から6時が帰宅ラッシュのため混雑するという程でした。

その他、インターン中も英語を使い続けることが出来たこと、アントレプレナーシップマインド溢れる人と多く話すことができたこと、他MBAの日本人学生も幾人が同時期にインターンをしていたこともあり、情報交換ができたことも非常に良かったです。このような現地でのネットワークのお陰で、私自身も自分が働きたいと思う会社を見つけることが出来ました。

デメリットとしては、1つ目はコストです。私のインターン先は、大企業ではなかったため、西海岸への交通費や住居費は負担されません。私費生についてはなかなか厳しい点ではあります。2つ目としては、こういったインターンはフルタイムにつながることが必ずしもあるわけではないので、自分が経験のためにインターンをしたいのか、フルタイムの仕事に繋がるインターンをしたいのか、前もって考えてインターンを選択する必要があります。3つ目は、③でも記載したようにMBAで習得した内容を活かすようなプログラム設計は意図的にはされていないことが多いです。勿論自分次第で提案をすることも可能ですが、何でもやるというようなマインドで臨むほうがよいかと思います。

⑤今後に向けてと皆さんへのメッセージ

以前からもぼんやりとは感じていましたが、今回のサマーインターンの経験を通じ、アントレプレナーシップマインドを持った人々と働きたいと強く思い、MBA後もそのような環境で働きたいと考えるようになりました。

インターンはもう一度大学院にいくような機会がない限り、人生で最後のチャンスです。自分が働きたい企業でフルタイムで働くためにインターンをするのもよし、ちょっと興味がある業界で働いてみるのもよし、海外で働くのもよし、NPOで働くのもよし、自分で会社を立ち上げるのもよし。どの経験も素晴らしく、MBAの大きな醍醐味だと思います。インターンを通じることで、MBA後何をしたいのか、どんな環境で働きたいのか、どんな人と働きたいか等を改めて考える非常に重要な機会になることは間違いありません。企業の規模や地域によって、夏のぎりぎり前まで決まらないことも多いですが、最後まで粘ることで道は開けるかと思います!

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