学校イベント

マルチカルチ

IESE2年生のMです。万国博覧会に例えられるIESE最大の学生イベント & 学園祭とダンスパーティーを足して2でかけたもの、それがMulticultiです。学生が国別・地域別にブースを出して自国料理やお酒を振舞うと共に、ステージでは、次々と各国のダンスが披露され続け騒ぎまくる。IESE入学前からその存在は知っていて、どれくらい盛り上がるのだろうと思って待ちわびていましたが、蓋を開けてみると想像を絶する楽しさで、人生の忘れられない1ページとなりました。

毎年、2-3月頃にMulticultiが開催されますが、一年生にとっては一番忙しい(と言われている)2学期の最中にあり、ケース予習/チームワーク/クラスの合間を縫ってダンスの練習や料理の準備に当たるというのが、なんともIESE魂をくすぐられる体験です。(人間、負荷が掛かったときに一番真価が問われるし、成長するのだなーと改めて感じた次第)

Multicultiでは、自分は、ダンスパートを受け持ち、約1-2ヶ月前からメンバーとダンス内容の議論を開始。「やっぱり、女装お色気AKBがウケるだろう」、「でも、出オチで終わる可能性もあるぞ」、「本当の日本文化を感じてもらえるものがよいんじゃないか」、「そうすると相撲のダンスか」、「そんなのあるのか?You tubeで見てみよう」等々、真面目にブレスト&議論白熱。最終的には5個くらいの演目候補をクラスメイトにヒアリングし、笑い&盛り上がる系の「すもささいず」とビシッとカッコよく決まる「一世風靡セピア」に決定!!

その後はひたすら練習に練習を重ね、「もうこれくらいで良いんじゃないか」「いやまだまだ動きが堅い、もっと伸びやかに」と言う具合に踊り続ける日々。キャンパスの屋上でバルセロナを一望しながらの練習は青春以外の何者でもありませんでした。そう、あれを青春と呼ばずに何を青春と呼ぶのか!by30歳代学生。

そもそもMulticultiでの日本人チームのOrganization&アレンジ力は、既に知れ渡っており、例年、ブースは一番よい立地を、またダンスパフォーマンスはオオトリを務めます。当日は、料理担当チームが早めに会場入りし準備。やってくるクラスメイトに対して、オペレーションの教授顔負けのアレンジ力で、Just In Timeに次々に食事・お酒が提供されていきます。続いて、ダンスメンバーが「練習はバッチリ、後は本番を待つのみ!」という完成度で、続々と会場に到着します。しかーーーーーーし、ここに最大の落とし穴(=ダンスの出番までに酔っ払てしまう」が待ち構えているのです。

スペイン広場近くのテーマパークの一角を貸し切って行なわれるMulticulti、会場内はIESEらしくDiversityに溢れる各国のブースが軒を連ねています。会場に一歩足を踏み入れると、こんな感じになります=>

オクトーバーフェスタの衣装に身を包んだキュートなドイツ美女にビールを薦められ、その後ゲルマン魂溢れるクラスメイトにユーガマイスターを一気飲みさせられる。その向かいのスペインブースで、飲みなれたエストレヤビールで口直ししていると、一息つくまもなく、陽気なイタリア人にパルメザンチーズを振舞われ、自ずとトスカーナワインが進んでしまう。ヨーロピアンな雰囲気に浸っていたところを、騎馬戦のように同級生に跨ってドラを叩きながら練り歩く韓国人に捕まり、「チャミスル、チュセヨ」と言う事で、ソジュを一気飲み。「何か食べないとダンスまでに酔いつぶれてしまう」という微かな意識の元で、隣のフィリピンブースに駆け込みナシゴレンをゲット!さらにインドブースで、得体の知れない食べ物を口に入れたところこれが激辛!!運良く近くのアルゼンチンブースにチームメイトを見つけ、何でも良いから飲み物をくれと懇願し、フェルネットをゲット。普段はま〇いと悪評高い飲み物も、その時ばかりは美味しく感じられる。やっとの思いで命からがら日本ブースにたどり着き、水をくれと言ったら、迷わず日本酒が出てくるというオチで、会場1回転終了!!

注)テキーラ(メキシコ)、ウォッカ(ロシア)、白酒(中国)は、本気で断ったことを記しておきます。

そんなこんなで完全に“出来上がった”頃に日本ダンスの出番到来!!舞台裏で最大のライバルであるメキシカンダンスを確認しつつ最終リハ。会社の新人芸の時の5倍は気合が入っている状態で、音楽開始と共に歓声に包まれながら舞台へ!!自分以外もメンバーみんなが酔っ払っているものの、さすが歴戦の覇者、本番に強い!!そして、練習を重ねてきただけ合って、酔っ払っていても、音楽に合わせて体が勝手に動く!!!しかも、観客(クラスメイト)のノリも最高潮!!!そんなこんなで今年も日本ダンスが成功に終わりました。

その後は、国籍乱れて、歌えや踊れやの大騒ぎ。相撲の衣装のままで、そんな会場に戻った我々は、顔見知りのクラスメイトや普段話さない人たちからも祝福?を受け、いきなり相撲の挑戦を挑んでくる奴の応戦したり、記念撮影に応じたりと・・・人生で一番多くの人とハグし、人生で一番もてた夜となりました・・・

なぜここまでMulticultiは盛り上がるのか。単に各国のアルコール度数の強いお酒が勢ぞろいしているからではなく、IESE学生の根底にある意識が少なからず影響しているのではないかと思います。IESEを志望する学生の多くは、DiversityやInternationalな環境を重要なクライテリアとして学校選定した上でIESEに入学してきます。それぞれの出身国の歴史や文化、人間としての性質などに誇りをもった上で、他国のそれらについても学びを深めたい。また、異文化な環境で自分の人間力を磨き、人としての深みや幅を広げたい!と少なからず思っているはず。そういう意識が根底にあり、Multicultiという場で工夫して自国の魅力を伝えると共に、異文化に興味を持ち敬意を払うからこそ、Multicultiはこれほどまでに盛り上がるのだと思います。もしかしたら、やっぱり単に酔っ払っているだけかもしれませんが。。。

ということで、是非皆さんもIESEに来て、忘れられない最高の夜を経験してくださいね!!

関連記事

Coffee Chat

最近の記事
おすすめ記事
  1. Surpass Boundaries with Humility and a Spirit of Respect: An Interview with Mr. Kadokura, CEO of APCE (AGC Pharma Chemical Europe)

  2. 謙虚な心とリスペクトの精神で与えられた「枠」を超えよ―APCE(AGC Pharma Chemical Europe) CEO 門倉さんインタビュー

  3. IESE Japan Search Fund Forum – 投資家パネルディスカッション 「サーチファンド起業の意義」

  1. 夫婦同時MBA留学

  2. IESEにおける自己成長のあり方

  3. 南アフリカでのインターンシップ

TOP