*本ブログは学校の公式見解を述べるものではありません。また、IESEはdiversityを重んじる校風であり、IESE生内でも様々な感想や意見を持つ人がいます。あくまでもそんなIESE生の一個人の感想として読んでいただけたら幸いです。
同じように仕事とプライベートのバランスを葛藤している方、女性でMBAに興味を持っている方、女性の同僚やパートナーのいる男性に、このブログで何かしら伝えられるものがあれば嬉しいです。
どんな人間になりたいか
さて、2年生である私は4th termを終え、IESE生活も残り5か月となりました。
フルタイムの就活をしている中で、また、様々な人生の選択をしていく友人たちを見て、自分の人生をどう生きていきたいのかをゆっくり考えています。
MBAというと「キャリアを考える場所」というイメージがあり、「キャリア」と聞くとどういう会社でどんなポジションについてということのように思いがちですが、もっとシンプルに「どんな人間になりたいか」を考える方が私には合っているみたいです。
私には中学生の時から2つの夢があります。
それは
1)外国人と仕事をして、国という枠組みを超えて良い関係を生み出すこと
・歴史認識や文化風習で分かり合えない点はあるかもしれない。それでも、ビジネスという手段でお互いの国にとって今や未来の良い関係を作っていければ世界はもう少し平和になると思うから。
・ずっと日本で生きてきた私にとって、外国人と関わると世界の広さを実感することが出来るから。当たり前であったものが当たり前でなかった瞬間、びっくりするほどの自由を感じます。自由って難しいけど、でもイイ!
2)自分の家族を築いていくこと
・人を愛する人間でありたい。深い人間関係を誰かと築いて、きれいごとで済まないリアルな毎日を生きていきたい。両親や兄弟がくれた無条件な愛情で守られた絶対的な心の支えを、自分も誰かと構築できる人間でありたい。
私は27歳ごろにMBAという存在を認識し、29歳で合格。30歳で留学し、卒業の頃には32歳になります。
私はキャリアウーマンという言葉が大の苦手で、「バリキャリだよね」とか言われた日には、やめてくれ!と叫びたくなります。だって、仕事中心で人生を考えていないもの。
そもそもMBAを選んだのも、「世界のどこでも働ける人間になりたい」というカッコイイ理由と「このままMBAに行かないのであれば、婚活した方がいいんじゃないか。。。でも今は婚活って気になれない。。。独身の内にやってみたかったMBAチャレンジしてきていいですか。。。」という婚活逃亡という理由があります。
年齢をそこまで気にするなんて!というご意見もあるでしょう。
私も別に若けりゃいいってもんじゃないとは心から思います。20歳・25歳・29歳の自分より31歳の今の自分の方が好きです。
だけど出産するには急いだ方が良いっていうのも医学的にその通りなんだと思います。
そもそも出産だの結婚だの考える前に、ちゃんと人と付き合うってことが出来ないと。。。
生身の自分の我儘と本音で向き合って、相手の一挙一動に心が揺さぶられて、舞い上がるほど嬉しくなったりつぶれる程傷ついたり、モロに感情と向き合う必要があるので、とっても不得手です。
クラス女子の意見
IESE生とキャリアと結婚の話をしたことがあります。
クラスの女子は、
・(IESE生同士カップル)彼の両親は早く結婚してほしいみたいだけど、私は卒業したらヨーロッパで働くつもり。彼も理解しているし、問題ないわ。母国以外で働くのは今が一番チャンスだし、戻りたくなったらいつでも戻れるわよ。あなたも一緒にチャレンジしてみようよ!
・新婚だったんだけど、やっぱり遠距離は難しくてお別れすることになってしまったわ。だからこそ今のMBA生活を楽しむって決めたの。
・(IESE生同士カップル)彼と相談してここかここの国で仕事を見つけようって言ってるの。卒業したら結婚。。。したいけどどうかなぁ。(先日プロポーズされてました)。
Life is hard!
こんな言葉で女子会トークは終わります。キャリアと結婚、国を超えてアラサー女性の悩みは同じみたいです。
また、先輩の中には日本人女性で私費でMBAへお子様連れで留学し、留学中に出産も経験なさった方もいらっしゃいます。
男性の中には、結婚したからといって長い人生の数年間くらい離れて暮らすことがあってもいいんじゃない、という意見を持つ人もいます。
自分の思い込みが強いだけで、選択肢は∞なのかもしれません。
IESEでの経験を経て、外国であってもその場でそれなりの人間関係を築き、コツコツ努力して仕事をすることはできるんじゃないだろうか、という自信をつけることが出来ました。
苦労はもちろんあるでしょう。
地道な努力はもちろん必要でしょう。
でも、それをもがいて乗り越えていける根拠のない自信がこのIESE生活を経てつきました。
卒業後の進路を考えるにあたり、仕事や勉強についての努力はやり方も知っているし大変でも耐えられると思うから、次こそ後回しに逃げてきたプライベート(結婚)と向き合うべきなんじゃないだろうか。
でも数年後にどこで暮らしているか分からない女性と結婚しようと思う男性なんているんだろうか。
海外勤務となる仕事は辞めた方がいいんだろうか。
色々理由をつけて、居心地の良い日本に帰ろうとしてるだけなんだろうか。
色々理由をつけて、婚活からまた逃げるだけなんだろうか。
(それにしても“婚活”ってなんてロマンのない無味乾燥な言葉なんだろうか!)
そもそもタラればの仮定だらけで、どんな仕事をしてもどこで生きても結婚出来る時は出来るし、出来ない時は出来ないから悩むだけ無駄なんじゃないだろうか。
悩むだけ無駄とかいって、考えることを放棄してるだけなんじゃないだろうか。
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結論
とりあえずその時のフィーリングで決めて、後で方向修正を適宜加えていけばいいんじゃないだろうか!!
MBA受験を検討していた時も似たような悩みは尽きず、女性の友人の中には結婚を理由にMBA受験を辞めた人もいます。
人ぞれぞれ納得して決めればそれで良いのだと思います。
結局長期的にその都度その都度考えて決めていなかければならない事項なんでしょう。
人生に失敗も何もないと思いますし、何を選んでも幸せになる覚悟と努力で邁進するのみだと思います。
仮にショックを受けるようなことがあったっていいじゃないか!それすら人生のスパイスとして味わえるくらいの度量を身に着けたいです。
また、願わくば話し合って決めていくパートナーを見つけられたら素敵ですね!
「どんな人間になりたいか」
仕事でもプライベートでも夢を叶えられるように、努力し続けられる人間。
どっちかじゃなくて、どっちも!