こんにちは。1年生のKです。
ご家族帯同予定のアプリカントの皆様にとっては特に、「バルセロナ暮らしって、ガウディの建築物がすごいとかヨーロッパ各国に旅行に行けるとか聞くけど、日常生活は実際どうなの?」という点が非常に気になるところだと思います。そこで、住んでみて感じている「実際」を 何回かに分けてお届けしようと思います。
「365日ご飯を食べるわけですが、食材とかそのあたりどうでしょう?」というのが、バルセロナに来る前の僕の最大の疑問だったため、今回はバルセロナ生活編第1回として「食材」編です。
お米
日本と同様種類が豊富にあり、お米やさんに聞くところによると「料理によって米を使い分けている」とのこと。お値段も日本と似たり寄ったりで、地元カタルーニャ産のお米だと1kg 2ユーロ以下で買えます。寿司用のお米(要は和食用のお米)は1kg 3〜4ユーロくらいです。カタルーニャ産のお米でも 十分味は良いと思います。
お肉
日本に比べるとだいぶ安いです。もちろん買う場所にもよるかとは思いますが、僕がいつも買いにいくお肉屋さんの相場をは、
・牛ひき肉(混じりっ気なし100%!!):1kg 4ユーロ
・ステーキ用牛肉(赤身):1kg 7ユーロ
・鶏モモ肉:1kg 1.5ユーロ
・豚バラ肉:1kg 4.5ユーロ
といったところです。
安売り時に、鶏モモ肉1kg 1ユーロの表示を見たときにはさすがに目をこすりました。鶏モモ肉1kgがペットボトル1本の金額未満というのには驚愕です。 目の前でさばいてくれるので、お肉の新鮮さについても申し分ありません。
なお、特筆すべきは牛肉の美味しさです。脂質が多い和牛のように柔らかい訳ではないのですが、 赤身の味が濃く、「肉食べてる!」という感じがします。 結構お肉やさんによって、味のばらつきがあるように思うので、早めにお気に入りのお肉やさんを見つけることが重要かと思います。
お魚
お魚については、「日本に比べてさほど値段は変わらないけど、種類によっては割安ないし割高」といった感じだと思います。 僕が通っている魚屋さんのお値段は、
・小イワシ:1kg 3.5ユーロ
・サバ:1kg 3ユーロ
・クロダイ(養殖?):1kg 7.5ユーロ
・ムール貝:1kg 2ユーロ
・あさり:1kg 4ユーロ
と言ったところです。上記の値段を聞く限りでは「だいぶ安いかも」と思ってしまいそうですが、上記は切り身の値段ではなく、捌く前のお値段です。すなわち、グラム数には頭の部分も必然的に含まれることとなります。もちろんお魚屋さんにお願いすれば、切り身にしてくれるわけですが、だからと言って頭や骨の分が安くなるわけではありません。あと日本と違って、閉店前に50%引きになるみたいなことは少ないです。したがって、魚のお値段は日本の実生活とさほど変わりないように思います。その反面、後述のヒラメのように、日本と比べてあり得ないほど安いものもあるので、その日の掘り出しものを見つけることが特に重要かと思います。
他方、貝は安いです。2ユーロ出せば、お腹いっぱい食べられるほどのムール貝が買えます! ただ、ムール貝は要ヒゲ抜き、あさりは要砂抜きです。
なお、高級食材もあります。ウニ(殻つき)は1kg 19ユーロ、オマールエビは1kg 30ユーロでしたが、正直なところこれが安いのかどうかはよくわかりません。。。ただどちらも非常に新鮮(買った時にはまだ活きておりました。)で美味しかったです。バルセロナに住んだ暁には是非お試しください。
お刺身を売っている日本人経営のお刺身屋さんもありますので、お刺身抜きには生活を楽しめない!という方も問題ありません。この時期、どのお魚が美味しいかについても相談したりもできるので、それを参考に今日の献立を考えるのも結構楽しいです。
(写真)今が旬の天然ヒラメ1尾(200g) 約3.5ユーロ(お刺身屋さんお勧め!)、エビ650g(約20尾)で約5ユーロ、殻つきカキ1kg 5ユーロ、といった感じです。天然ヒラメ・・・安すぎる。。。
野菜
南欧の料理には欠かせない3大食材、トマト・玉ねぎ・ジャガイモは目が飛び出るほど安いです。もちろん品種によっても異なりますが、
・トマト:1kg 1ユーロ
・玉ねぎ:2kg 1.5ユーロ
・ジャガイモ:1kg 1ユーロ
といったあたりが相場かと思います。なお、他の野菜も概ね安いと思います。 パプリカ1kg 2ユーロ、長ネギ1kg 1ユーロ、人参1kg 1ユーロ、ホワイトマッシュルーム1kg 2ユーロといったところです。
ただ、むしろ野菜よりもビックリするのは果物の美味しさ&安さです。オレンジ、りんご、パイナップル、スイカ、メロン、レモン、イチジク、ブドウ・・・。どれをとっても安くて美味しいです。ヨーロッパ旅行でホテルに泊まると朝食ブッフェにたくさんの果物が置かれていますが、その理由も納得。安くて美味しいからです。僕のよく行く八百屋さんでは、たくさん野菜を買うと果物をおまけにつけてくれたりします。
(写真)ほうれん草1束、人参4本、パプリカ2個、新玉ねぎ6個、長ネギ2本、おまけのレッドベリー1箱で4ユーロちょっとでした。
日本食材
これについてはどこに行っても一緒だと思いますが、やはり日本よりもある程度高いです。ただし、一通りのものは手に入ります。日本食材店やアジア食材店には、所狭しと日本食材が置かれていて、必要なものは概ね買い揃えられると思います。
バルセロナにいて大変ありがたいなぁと思うのは、お豆腐を毎日作っているお店があり、そこではお豆腐はもちろん、納豆や梅干し、キムチといった日本の食卓には欠かせない品物も買えるという点です。どれも手作りで本当に美味しいです。特に豆腐については、スーパーで一般的に売られているものとは質が異なり、雑味がなくスッキリとした大豆の味が楽しめるものとなっております。IESEの某教授もそこのお豆腐のファンだそうで、この間、そのお豆腐やさんでバッタリお会いしました(学校外で会うとやや気まずいものですね)。 写真がそのお豆腐やさん(豆腐カタランさん)です。お弁当も買えます。
さらに、なんとバルセロナ近郊には、日本の食材を作っている農家さんがおり、水菜とか九条ネギとか外国にいるとなかなか手に入らない野菜も運が良ければ買い揃えることができます。これは実際結構ありがたい。鍋に入れればひと時の日本を味わうことができるのです。
(写真) 豆腐カタランさんの様子。
卵
日本では毎朝のように食べていた「卵かけご飯」。こちらでは食べられないと諦めていたのですが、こちらに来て3ヶ月、我が家の近くの市場で「生食用の卵」を買うことができることがわかり、ついにトライしました! お値段も高くなく、毎日卵かけご飯を楽しむことができます!お値段は6個入りで2ユーロ。お高めな気もしますが、安全を買うと思えばやむを得ない、と思い、毎回買っています。加熱用の卵はもっと安いでので、ご安心を。
まとめ
上記は、僕の限られた体験に基づくものであり、10人に聞けば10の答えがあるものと思いますし、まだまだ開拓の余地がたくさんあるものと思います。が、僕自身、バルセロナでの食材関係には非常に満足しています。お値段等の情報はいずれも2016年末のものである点にご留意ください。
蛇足ですが、オリーブオイル、生ハム、ワインはどれをとっても質のよいものが激安です。バルセロナにいらっしゃる際には、アヒージョと生ハムとワインで、是非是非泥酔してください!