MBA受験

飯島塾長インタビュー 外(学習塾)から見たIESE part3 起業編

在校生・卒業生バイアスがかかっていない視点での情報を提供しようという試みの元、前回に引き続きAffinity英語学院の創業者であり、塾長である飯島哲也先生にインタビューを実施します!今回は”起業”をテーマにインタビューします!

MBAに限らず、ビジネスに関する「武器」は多いに越したことはありません。

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IESEの特徴の1つとして起業に強く、卒業後5年以内に新しくビジネスを立ち上げる卒業生の比率が30%というデータがあるのですが、あまり認知されていないので今年はその点を強化してマーケティングしようとしています。飯島先生自身も起業されていますが、MBA は持たずに起業された訳じゃないですか? MBA講師として、起業するときに MBA 持っとけばなんか良かったなあとか思った出来事とかそういった経験ってありますか?

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 いい質問ですね。

こういうことを正面切ってお話しさせていただくのはほぼ初めてのことだと思うのでとっても嬉しいです。感謝申し上げます。とっても興味あるテーマです。 MBA限定で考えると枠組みが狭くなってしまいますので、もうちょっと広く言うと、要するにビジネスの勉強をきちんとしてきたかどうかが重要ですね。「ビジネスを学ぶと言っても色々な手段があるわけですが、MBAというのがやはり一つの有効な手段だと思います。

今振り返ってみて、ビジネスについてはやっぱり勉強してないよりは勉強してた方がいいし、学位だってないよりはあった方がいいだろう。ただ必須かって言われると必須じゃないんですけど。だからまあ、MBAで学ぶチャンスもあるにこしたことはない、と思うんです。

ビジネスについて、もうちょっと体系的に勉強していたら、遠回りをせずに、もうちょっと楽だったかもしれない、なんてふうに思うことは実はちょこちょこあるし、今からでもちゃんと勉強してみたいなあ、と考えることがあります。

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例えばどういう時にビジネスの勉強をしておけば良かったなと感じますでしょうか?

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例えばですけど、まあこれ MBA に行かなくてもできることかもしれませんけど、会計とか簿記の知識がもうちょっとあって、ちゃんと数字を語れる経営者になりたいなあ、という想いがあります。私はそのあたりは曖昧になんとなく経営をしてきてしまったんです。

あとは仲間の存在だろうと思います。私は経営とかビジネスとかの分野で連携をしたり、一緒に勉強をしたりする仲間が多いわけではないので、MBAへ行くことで仲間を作ったり、ネットワークを構築することが出来るんだろうなあ、と想像することがあります。

私は大学の専攻が経営学だったわけでもないので、そういった「仲間」が少ないのがちょっと辛いなあと思う時があるってのが 2 点目ですかねー。

それから例えばマーケティングの仕方、デジタルマーケティングね。今はデジタルマーケティング全盛の時代じゃないですか? そのあたりの専門的な勉強をしてこなかったので、デジタルマーケティングとかウェブとかその辺の知識がもうちょっとあったらなあ、と思うことがあります。

逆に言うとですね、私は実際にアントレを実践してきたわけですけど、ビジネスの知識が少ない分、自分に持ってるものをフル動員するしかないんですね。私は心理学とか、哲学とかはある程度勉強してきたんで、別に経営者になるために哲学・心理学を勉強してたわけじゃないんですけど、やっぱりいざ会社経営をするとなったら、結果的にそのような学びが役に立ったというのが逆接的ですけれども面白い現象です。

たとえば、部下とのコミュニケーションにおいても心理学的な要素を多めに取り入れています。例えば、TA(交流分析)のエゴグラムを使って面談を実施したり、あるいはコーチング的な関わり方をしてみたり、等。何かを一方的に伝達するんじゃなくって、解決策等をうまく引き出すコミュニケーションの方法等は、ある程度は実践できているかなあ、と思います。

このように、経営においてビジネス以外のリソースに頼らざるを得なかったということは、私の経営者としてのユニークさでもある半面、やはりMBA等のトレーニングを受けておいても良かったかなあ、と思うことがあります。MBAに限らず、ビジネスに関する「武器」は多いに越したことはありません。

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 仰る通りかと思います。付け加えるとすれば、自由な選択肢が取れる時間や、失敗できる機会が与えられるのがMBAを経てアントレをするいい所だと思うんですよね。仕事しながらだとまとまった時間を確保して試したり、仲間に相談したりとかできないのに対して、 MBA生だと MBA中に起業もできます空白な時間と仲間が確保をできるというのがMBAを経るいい所なのかなと感じています。

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逆質問:授業のプロジェクトとして自分の起業計画を立てることはありませんか?

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2 年生の時の選択プログラムなんですけど、自分のプロジェクトをそのままプレゼンテーションをして、教授に相談に乗ってもらいながら実現させるというISP(Independent Study Program)があります。

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そのような場はやはり貴重な機会だと思うんですよ。だから私は、別に決してMBA生を前にしてるから言ってるんじゃあ決してなくて、やっぱりビジネスについて学べるんだったら、MBAに行けるもんなら行った方がいいと思いますね。

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もう一つ、サーチって授業なんですけど、 1 つの名物授業としてあってですね。起業の形態の1つであるサーチファンドで有名な教授が何人かいるんですけど、そのうちの 1人がIESEで教鞭を取っている。ジャズサイモンっていうサーチファンド界においての世界的権威って言われてる方がいらっしゃるんですけど、 そういった方も招聘して力を入れているというそういう状況です。

日本に限らずですけど、学年 350人程度いるんですけど、IESEって大体 10 から 15 人ぐらいはもうサーチファンドやりにIESEに来ました。っていう人が毎年いる感じですね。

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なるほど、なるほど。つまり、IESEの特徴についてちょっと私が修正しなきゃいけませんね。ケース中心の学校であることは間違いないと。勉強量も多いよ、と。ディスカッションとかコミットメントも多いよ、と。ただし、付け加えるべき特徴として、アントレも強いんだよ、と。サーチファンドも強いんだよ、ということですね?。勉強になりました。今後の出願支援においてそのようなお話しもするようにしますね。

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人によってはですね。早く起業した方が経験値を積めるんじゃないかと。 1 年、2年座学で学ぶよりも実践だという方も中に居るんですけども、そういう考えについて、否定的な感じですかね?

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いや、ごめんなさい、分かんないですね。人生を 3 回ぐらいでできて、1 回ずつ色々と異なる検証をすればわかると思うんですけど(笑)、分かんないですね。

私の場合はMBA はおろか、ビジネスの勉強をほとんどせずに起業してしまい、、現場で学びながらなんとかしたっていうのが実状なんですね。先ほど申し上げたように、MBA かどうかは分かりませんが、正直もうちょっとビジネスの勉強してから起業すれば良かったのかもしれない、と率直に思います。

例えばですよ。

「すぐに起業するかMBAを経てから起業するか」という2 択でどっちがいいですか? アドバイスください、と仮に後輩とか受講生に問われたら、やっぱりあるかないかって言ったら知識はあった方がいいし、MBAの学位もあった方がベターだと伝えることになると思います。
ただし、勘違いをしてくる人も出てくるかと思います。ランキングの高い MBA に行ってアントレについて学んだか大丈夫だみたいな勘違い。そのあたりは注意が必要だと思います。

勉強するに越したことはないってぐらいのことなので、MBAでアントレ学んだから大丈夫だよね、みたいな過信をしないバランス感覚が大事なんだろうと思いますね。

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非常に今、勇気の出る言葉をいただいてます。私も MBA 卒業後に飯島先生のように起業したいと考えてまして達成するための手段として MBA っていうのは位置づけってでいるのですが、実際入ってみては思うんですけど、本当に全てが自分次第だなと感じてますね。MBA っていう選択を正解にするのはしないのは自分次第、自分がどうかでいくらでも正解にもうなりますし、一方で不正解にでもなってしまうなっていうのは今日々感じてます

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思いつきで喋るんですけど、元Affinity受講生でMBA後に実際に起業した方が結構いるので、そういった方々交流したり、座談会等を実施すると面白いかもしれませんね。

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面白いですね。聞いてみたいですね!最後にMBA 受験生へのメッセージや アドバイスを頂けますでしょうか?

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MBAを目指してる方はどうしても学校研究や出願校の選定が後回しになりがちです。なので、テスト対策講師の私が言うのも変かもしれませんが「とりあえずテストの点数を取って、後で出願校を決めよう」という発想の方には「順番が逆ですよ」と申し上げるようにしています。

起業をする際だって最初にビジネスプランを書いてから動き出すのが基本なわけですから、MBA出願を目指す際にも、テスト対策と同時並行でもよいので、学校研究等の出願準備を進めるべきだ思うんですね。

これもテスト講師の私が言うのも変かもしれませんが(笑)MBA出願においてはテストのスコアが全てではないという点を強調しておきたいです。例えばIESEの場合も英語力を評価する上で「TOEFLやIELTSのスコアだけが重要なわけではない」というメッセージを出していると私は理解しています。仮にスコアがあまり良くなくても、アセスメントデーやインタビュー等で高度な英語力をアピールできれば、スコアの低さを補うことが出来るはずです。そして、このあたりが私の教育方針とつながってくるんです。

「とにかく高いスコアを取りたい」とスコアやテクニックを中心に考えている人よりも、英語や学問の本質を重視している人の方がかえって好結果が出やすいというパラドックスが存在すると思うんです。

効率を重視してテストのテクニックばかりを勉強しても意外と高得点につながらなかったりする。表面的なテクニックと本質との間でバランスをとれる人の方が良い結果を出す傾向があるんです。 

私の学院(Affinity英語学院)では本質を重視した硬派な仕事をしているつもりなんです。たとえば、IELTSスピーキングのクラスでは、IELTS Speakingの先に出願インタビューがあるということを意識して勉強を進めることを提案しています。

 TOEFLよりもIELTSを推奨している理由の1つがこのあたりにあるんですね。対コンピューターではなく対人間のスピーキングをIELTSを通して学べば、必然的にその後のアセスメントデーやインタビューにつながるはずなんです。

何と何が後になってつながるのか、どの点とどの点が将来統合されるのかをイメージすることが非常に大切なんです。スティーブ・ジョブズさんの”connecting the dots”(点と点をつなげること)が大切だというメッセージと同じことですね。テスト対策は結果(点数)が大切なので厳しい試練になりがちですが、将来のビジネススクールでの学びやキャリアにおいて役に立つ「学び」を得るための「意味ある試練」なのだと理解していただきたいんです。

テスト対策はえてして「嫌々やらされる勉強」とか「辛いだけの試練」等ということになってしまいがちなのですが、私のような現場のテスト対策講師からだけではなくて、MBA経験者の方からも「テスト勉強にも意味がある」というメッセージを伝えていただきたいんです。

 数学もそうじゃないですか?数学が苦手だとMBAに行ってから苦労するんじゃないかと思うんですが、実態はいかがですか?

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私は本当にいわゆる文系人間でして。まあ数学ってのは極力避けて生きてきた人生だったんですね。で、実際に運良くIESE に受かることはできたんですけども、ただ入ってみるとその統計学ですとか、そのオペレーションマネジメントですとか数学的要素が求められる部分、結構あったりしてですね。数学的素養が自分の中でベースとしてあると、かなり理解も深まるなと思う時はありますね。ベースがある人が羨ましいと思った時はあります。

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私が受講生の方によく言うのは「これくらいの壁を超えておかないとMBAへ行ってから苦労するよ」ということなんです。MBAへ行くのになんで数学やんなきゃいけないんだ?とマインドの方も結構いらっしゃいますし、実際に数学で苦労する方が多いので私も数学クラスを担当しているのですが、最近のMBAのカルチャーでは数理処理やデータ分析等が無茶苦茶大事ですよね?

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うん、本当におっしゃるとおりだと思います。例えば私の場合、GMATで勉強する前は標準偏差という言葉すら知らなかったのですが授業で当たり前のように使うんですよね。そういう意味では、GMATを通して数学を勉強して良かったなと感じています。

加えて、IESEで 8 、9人 1 チームで 1 年間まず走るんですけど、そのグループワークの過程で色々グループワークしてくるんですけど、数字を使った課題ってのが多くあります。

一方でそういう時には精一杯って感じなんですけど、私 9 人で 1 名私含めて 9 人いて、 たまたま2人の数学オリンピックチャンピオン(フィリピン人とウルグアイ人)が居るんですね。

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すごいですね!

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ビジネスマンとしてどうバリューを出すかが重要ですので、最低限の数学力は持ちつつ、そういう人たちがうまくチームとして強みを発揮できるようなチームマネジメントが大事なのかなあっていうのは感じますね。皆さん、自分が戦えるところでバリューを出すってところは意識されてるなと思っています。

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人それぞれに強みがあるわけですからね。私が最も強調しておきたいことは、やはりMBA出願におけるテスト勉強には「意味がある」ということです。どのテストのどの科目が将来どのように役に立つかを「意図設定」しておくことが大切ですね。例えばGMATのCR(クリティカル・リーズニング)における学びは日々の仕事や日常生活において即役に立つような内容ですし、数学もMBAの準備として大切な要素です。テスト対策はMBA出願のために避けては通れないことなので「どうせやるならちゃんとやりましょう」「きちんと意図設定して将来のキャリアにつなげましょう」とお伝えしたいです。

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すばらしいメッセージありがとうございました!

長文をお読みいただきありがとうございました!これを読んでくださる受験生への励みになれば、在校生としてこれほど嬉しいことはありません!Affinity英語学院へのリンクはこちら↓

テスト対策は結果(点数)が大切なので厳しい試練になりがちですが、将来のビジネススクールでの学びやキャリアにおいて役に立つ「学び」を得るための「意味ある試練」なのだと理解していただきたいんです。

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