女性MBA

MBAソーシャルとの上手な付き合い方

(写真:メキシカンパーティにて)

出会いは大切にしたい、でも気疲れもする。IESE MBA生の、無理しないソーシャルのコツ

Co27のYです。私がMBAに来た目的の一つは、人との出会いそのものでした。世界中から集まる、自分とはまったく違う経験や考え方を持つ人たちと話して、自分の「あたりまえ」を問い直したり、思ってもみなかった刺激を受けたりしたいと思っていました。

実際、8月にバルセロナに到着してからは、学年全体のパーティー、セクションの集まり、クラブ活動、各リージョンのカルチャーパーティーと、ソーシャルイベントが連日なだれ込んできました。 

IESEの1年目はケース準備をはじめ、アカデミックもかなり濃密な中で、せっかくの機会は無駄にしたくない。でも正直、大人数の場はそこまで得意じゃない、という方は、これを読まれている皆さんの中にもきっといるのではないでしょうか。 

私は比較的明るく社交的な性格柄、周りからは「そういうの得意でしょ」と言われますが、別にそんなこともなく実はイベントのあとは毎回それなりに消耗しています。ただ、1年以上過ごしてみて、「得意かどうか」と「うまくやれるかどうか」は別の話だと気づきました。ここでは、私が実践していることをそのまま書いてみます。ネットワーキングが少し気重な方や、留学を検討している方の参考になればうれしいです。 

1. そもそも、気まずいのは自分だけではない 

立食イベントあるあるだと思うのですが、グラスを持ちながら「次どこに入ろう」とキョロキョロする瞬間ありますよね。最初はそれが気まずくて、意味もなくトイレに行ってみたり、人が少ない角から皆を眺めたりしてみたこともあります笑 

ただあるイベントで、いかにも陽キャそうなアメリカ人に話しかけてみると「来てはみたけど、知ってる人が全然いない。こんなに人が来てると思わなかった、気まずい」と返ってきました。 

自信がありそうに見える人も、内心は同じことを考えていて、あの空気はみんなにとって居心地が悪いのだと認識してから、だいぶ気が楽になったように感じます。 

迷ったときは何も考えず隣にいる人にHiと話しかけてみるだけで、あとは相手が何かしら返してくれます。相手のほうも、誰かが話しかけてくれるのを待っていることが多いと思います。まずは自分だけじゃないことを認識し、「堂々とする」だけでも自分も割とリラックスできるので、いいスタート地点だと思います。 

2. 知ったかぶりはしない

会話のテンポが速いと、内容がよくわからないまま「Haha, yeah」と流してしまうことがあります。 

ある程度英語が流暢に話せても、むしろだからこそ、「対等に話したい」「ちゃんと理解していると思われたい」という気持ちが働いて、その場を適当にやり過ごしてしまうこともしばしばですが、結局、素直に聞いた方がいいなというのが個人的な結論です。 

自分がその後の会話についていけるのはもちろん、周り・話し手の理解が深まったり、「ちゃんと理解しようとしている人」だと捉えられて印象に残る/気に入ってもらえることが多いと感じます。 

とにかく知ったかぶっても何も得がないので、自分がわかっていないことは皆もわかっていないと信じて分からなかったら聞く、を続けるように意識しています。 

3. 30人より、「一人」に覚えてもらう 

「Social」/「Networking」と名のついたイベントだと、なるべく多くの人と話さなきゃという気持ちになりますよね。でも正直、そのやり方では誰にも覚えてもらえないし、誰もよく知らずに帰ることになると気づきました。 

私が意識しているのは、自分と強い共通点を持つ「一人」を見つけることです。スポーツ、コーヒー、キャリアの話など、自分が本当に興味のある話題を一つ出してみると、そこから会話が深まります。そういう話をした人の方がお互い覚えているし、あとで少人数でご飯に行ったり、自分に合いそうな友人に繋いでもらったりする流れにもなりやすいです。 

また、ある程度基本的な情報交換が終わったら、事実(仕事、クラス、どのインターナショナルモジュール※に参加するのか)より「なぜそうしたか・どう考えているか」というプロセスや考え方を掘り下げるようにしています。そういう話をした相手の方が、お互いに記憶に残りやすいです。 

ソーシャルイベントから話は逸れますが、個人的に実践してよかったこととして、同じセクション(70人ほどのクラスのようなものです)内で、週ごとにランダムでペアをアサインしてCoffee-chatを行う取り組みがあります(他セクションからの受け売りですが)。授業は毎日一緒に受けているものの、一人ひとりのことを深く知る機会は意外と少なかったりするので、一気に仲を深められたセクションメイトも何人かおり、また同様に感じていたセクションメイト達にも喜んでもらえて非常に有意義な取り組みになったと思います。 

※インターナショナルモジュール詳細については他の記事を参照 

4. 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損 

これは徳島の阿波おどりに由来する言葉で、見ているだけより踊ったほうが楽しい、という意味です。 

MBAというのは、社会人経験のある大人たちが再び学生生活を送り、学業・クラブ活動・ソーシャルを楽しむ、非常にユニークな時間です。せっかくの機会なので、その環境に100%飛び込んでみることが、最終的に得られるものを大きくすると思っています。なじみのないものや自信のないものでも、とりあえずYesと言ってみて、全力で楽しんでみる。思いがけないつながりや機会をもたらしてくれることが多いです。 

例えば、バルセロナで何十年もの歴史を持つ日本料理屋が新しいラーメン屋をオープンするということで、IESE生に手伝ってほしいという話を同級生との立ち話で聞きつけ、上級生にその場でチャットして同席させてもらうことにしました。その後、半年あまりコンセプト・商品戦略、プレオープンイベントの企画運営等のお手伝いをする機会もいただき、ローカルビジネスをコンサルしてみる、という非常に面白い経験ができました。 

また、IESEでは毎年Open Micという、一芸披露的なイベントがあります。上級生に声をかけてもらい、ダンスを披露したのですが、チームメイトが皆応援に駆けつけてくれ、パフォーマンス後に会場内でYuna!と人生で初めて胴上げされ(!)、翌日もセクションの皆から「そんなtalent があったなんて知らなかった!」と声をかけてもらえました。 

どちらも、とりあえず飛び込み、全力で楽しんでみたから生まれた経験だと思っています。 

 (写真:Open Micでチームメイトに胴上げされる様子)

5. 疲れたら、帰る。

一見非常に当たり前のことですが、これが一番大事かもしれません。 

IESEではFOMO(Fear of Missing Out)をリフレーミングした概念としてJOMO(Joy of Missing Out)という言葉を耳にします。私は自分の限られたリソース(体力・ソーシャルバッテリー)を自分がベストだと思う形で使い、気が向かなければ行かない/疲れたらスパッと帰ることを意識しています。「せっかく来たから最後までいなきゃ」と思いがちですが、消耗した状態で残っても質の高い会話はできないし、自分も楽しくないです。ソーシャルイベントはあくまで手段なので、消耗しすぎない範囲でゆるくやるのがコツだと感じています。 

6. おわりに

振り返ると、ここで出会った人たちとの会話は、まさに私がMBAに求めていたものでした。自分にはなかった考え方に触れたり、自分の「あたりまえ」に気づかされたり。人とのつながりと「とりあえずYes」から、思いがけない経験が生まれたこともありました。 

とはいえ、今でも毎回それなりに気疲れはしますし、疲れたら帰ります。得意かどうかより、自分なりのやり方を見つけて、無理のない範囲で続けることのほうが大事なのかもしれません。 

これからMBAに来る方が、少しでも気楽に人とのつながりを楽しめるきっかけになればうれしいです。 

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