在校生・卒業生バイアスがかかっていない視点での情報を提供しようという試みの元、前回に引き続きAffinity英語学院の創業者であり、塾長である飯島哲也先生にインタビューを実施します!今回は今年から導入されたビデオエッセイについて飯島先生の見解をお伺いしていきます!
せっかく飯島先生にお伺いしているので、入学試験対策についてもお伺いします!最近IESEがビデオエッセイを導入すると発表しました。これを読んでくれるであろう受験生にアドバイスするとしたら、こういった捉え方をしたらいいとか何かアドバイスはありますか?
最初に事実確認をさせていただきたいのですが、去年までは英語のスピーキング力を測る手段としてはTOEFL/IELTSのスピーキングセクションのスコアに加えてアセスメントデイもありますよね。あとはインタビュー。人間と人間のインタビューがあるけど、ここにビデオエッセイが今年から加わるってことですね?
はい!
私実は経験は多くはないんですけど、アメリカのトップスクールへ出願する方のビデオエッセー指導を引き受けたことが実はあるんですよ。
そんなことまでやっているんですか?!
私は個人的には発音とプレゼン指導が得意だと勝手に思ってるのいるのですが、人生面白くって、自分が得意だと思ってる領域と、世間のニーズが一致するとは限らないじゃないですか?。
私はおそらくGMATの CRや数学等の指導においてで世間ではご評価いただいてるんですけど、自分の好きとか得意で言うと、英語の発音指導とかプレゼンテーション指導なんですね。
で、それを知ってる仲の良い受講生の方から依頼を受けて指導したことがあります。その経験で思ったことは、発音が綺麗であるっていうことも重要ですけど、それ以上に分かりやすさですね。うん。
発音がうまいかどうかも大事なんだけども、より重要なことは理解されやすさ。わかりやすく滑舌のいい言葉の方が重要だと思います。あとは言語面と非言語面の一致。
たとえば、私のTOEFL/IELTSスピーキング指導で大事にしている点なんですけど、楽しい話は楽しげに言って、悲しい話は悲しげに言わないと聞いてる人は混乱するわけですよ。ハワイに行って楽しかったって話を” I went to Hawaii. I had a good time (棒読み)”それって暗記して言ってるねってバレちゃうんですよ。私の受講生にはこのパターンが比較的多いんですね。
だから、私はTOEFL/IELTSのスピーキング指導では「テンプレートやサンプルアンサーを暗記するんだったら 2 つ大事なことがあるよ」って言うんですよ。
1. 暗記して喋ってないかのごとく頑張って演技して、ちゃんと感情を出すこと。ビデオエッセイでも全く同じで、誰か別の人が原稿書いて喋ることも可能じゃないですか? そうじゃないんだってことを伝える努力をすべきなんです。わかりやすいスッキリとした音声非言語、つまり、言葉の内容と感情をちゃんと合致させるプレゼンをすることが大切なんです。
2. まあ私の専門分野なんですけど、NLP心理学(Neuro Linguistic Programming)のプレゼンテーションスキルを使ってジェスチャーを活用する。タイムラインだったら昔の話はこっち(左側)、未来のタイムラインだったらこっち(右側)にジェスチャーするとか色々な技があるんですけど、そういう非言語面での工夫を私だったら指導することになるかもしれませんね。
これは受験のみならず、MBA合格後にも使える貴重なアドバイスありがとうございます!開講すれば人気コンテンツになるかもしれませんね!
経験豊富じゃないんですけど、 私はこのあたりのプレゼンスキルについて勉強してる人間なので、もしニーズが多ければ頑張りたいですね。
ちょっとテストの話題が上がりましたけど、私はIESEに出願する方にはTOEFL/IELTSのスピーキングの点が高くても慢心しちゃだめだよってアドバイスしてます。
テストのスコアは「頑張ってなんとか取ったスコア」の可能性があるわけじゃないですか。だから、アドミッションとしてはテストの点がいいとしても、本当にこれが実力値なのかをちゃんと検証したいってことで、色々な策を考えるはずなんです。
アセスメントデーをやったり、ビデオエッセーを導入しり、特にIESEのような「ケーススタディ中心の学校」にそのような「テストスコア以外の手段で英語力を見定めよう」とする傾向があるっていう印象なんですね。ケース中心の学校についてはTOEFL/IELTSのスピーキングスコアが良くても安心しちゃだめだというように指導してます。
まさにその通りかと私も思います。実際、西田さんも以前某 MBA の YouTube チャンネルにゲスト出演されていて、IESEの紹介をしていたんですね。その中で西田さんもはっきりとIESEは何を見てるかっていうと生きた英語力を見てますと。実際にディスカッションをする時に使う英語運用能力があるかどうかをテストスコアに関係なく注意深く見てますと、西田さんも仰っていまして、まさに飯島先生が仰った通りのことが今起きてるなと感じますね。
私の予備校の教育理念として私たちが現場で大事にしてることは、予備校として「テストのスコアアップのお手伝いをすること」ももちろん大事なんだけど、「英語とか学問の本質をちゃんと届ける」ってことも大事にしています。
例えばGMATのCR(クリティカルリーズニング)が、今の仕事でロジックを考えたり、ビジネスプランを立てたりってところで役に立つんだよ、と。少なくともやらされてる勉強って設定じゃなくて、今やってることがスコアメイクを超えて今の仕事や将来のキャリアに絶対役に立つんだってとこにフォーカスしないと嘘になるよ、と。実際そういうところに意識がある方は結果的に良いスコアも後からついてくるっていう、そのような良い流れがあると思うんですね。
だから、TOEFL/IELTSのスコアが良ければ自動的に学校に受かるよ、みたいな
短絡的な発想に陥るんではなくて、TOEFL/IELTSごときのスピーキングで良い点が取れなかったら後で困るよと。 MBA 入学後の 勉学や、将来のキャリアを築く為にテスト対策をやっているんだよ、っていう意識づけを促しています。
IESEの教育方針と相性バッチリですね!
無理して話を合わせてるんじゃなくて、本当に価値観が合うんだと思うよ。だから、結果的にこういう流れ(インタビューを実施する流れ)になったんだなあって思います。
次回はMBAと起業について実際に起業された飯島先生にお伺いしていきます!
Affinity英語学院へのリンクはこちら↓