IESEの特徴

IESE最終学期の今、振り返ってみて。

こんにちは。専門商社→IESE Business School Class of 2021(2019年9月入学~2021年5月卒業予定)のH(私費)です。IESEでの約2年間も終盤を迎えようとしております。本BlogではこれまでのIESEでの経験を主に3つのカテゴリに分けて綴っていこうと思います。

1. 部活動

IESEでは様々なクラブ活動がさかんに行われております。知っている限りではサッカー部(女子、男子)、ラグビー部(女子、男子)、ヨット部、ゴルフ部などなどがあり、私はサッカー部に所属しました。活動は基本的に平日2回の練習(各1.5時間)と週末の対外試合、年一度のSpring Gameという様々なBusiness Schoolをバルセロナに招待して様々な競技で競い合う祭典です。練習場所は毎年決まってこちらのUB Sports(https://goo.gl/maps/8y6pgrV2UhsCeutz9)で、バルセロナキャンパスより徒歩25分くらいの所になります。例年男子サッカー部は人気なため入部トライアウトなるものがあり、僕の学年では80名がトライアウトに参加して25名程が正式に入部する事が出来ました。自分としては社会人として過ごしていた7年間ほとんど運動をしておらずとてもサッカーをまともに出来る身体ではなかったため、トライアウトで落とされてしまいました。しかし、何度も練習に顔を出していくうちに当時のキャプテンが根負けをしたのか正式に部員として迎えられる事となりました。チームメイトも国籍の多様性に富んでおり南米、北中米、オセアニア、中東、欧州の各国から成り立っております。ちなみに、自分は唯一のアジア人でした。どの国出身の人でも負けん気が強くとにかく勝つ事に拘っており、練習中でも時として小競り合いが起きる程本気で取り組んでおります。社会人になって学生の頃のような闘争心を思い出したいという方にはぜひおすすめ致します。

2. 授業

IESEはCase Methodを採用しております。Case とは、ビジネス上で欠かす事の出来ない側面(戦略、金融、会計、組織、意思疎通、マーケティング、倫理、オペレーションなど)をテーマに、とある企業の事例を物語のように書いた文献です。学生は、このCaseを事前に読んで授業に参加します。Caseは短いものでA4 x 8ページ程度のものから、長いものでA4 x 30ページ近くのものまであり慣れるまでは読み解くのに苦労させられました。特に1年生時には月曜日から金曜日まで平均して3Case/日あったため、授業のない時間はほぼCaseを読む事に充てていました。Case Methodの良い点として事前に物語を把握し自分なりのポジションをとった上で授業に臨み、教授や他学生と議論をする事でより理解力が深まるというのがあります。しかし、1日3Caseを読み込んで、チーム課題/個人課題をこなしつつ就活も並行する自分としてはかなりハードな日々を送っていたなと今になって思います。入学して最初の2週間で「あれ?来る学校間違えたかな?」と思ったこともありました。(笑)

3. 就職活動

私費MBA生の就職活動は入学前から始まります。IESEのCDC(Career Development Center)から入学前の8月頃からResumeやCVのドラフト版を提出する事を課されました。入学して9月になると様々な業界(Consulting, Fintech, Startupなど)クラブの説明会があり、11月には学校主催のCareer Fairで企業側とネットワーキングが出来る場もありました。生徒の就活に対する支援体制が充実していると感じると共に、入学したてで授業にも慣れてないのにもう就活かとも感じました。入学前までPost-MBAの就職先として明確に決めていた業界はなく2年間の学校生活の中でゆっくり探していければ良いかなとのほほんとしていたため、入学早々より周りの学生がすごく真剣に就活に取り組んでいる姿勢を目の当たりにして驚いていたのを覚えております。同学年370名程の内、半分ほどが入学の段階でPost-MBAにConsulting Firmを挙げる程にIESEではコンサル志望が高い学生が多いです。私も波にのまれるように次第にコンサル業界への志望度が上がっていきました。MBAを採用する企業の多くにあてはまりますが、サマーインターンが本採用に大きな影響を与えます。サマーインターン採用=本採用といった企業もあるため、MBA生にとってサマーインターンは非常に大切な機会です。私が目指したコンサル業界では例年、入学の2ヶ月後の11月頃に出願が締め切られ、12月~1月に掛けて面接を複数回を経てインターン内定という流れが一般的でした。つまり、準備期間は約4ヶ月という事になります。コンサル業界における面接は特殊な「ケース面接」なるものでした。ケース面接において大切な構造化して考える力や、問題の本質を考える力は商社時代にはほとんど使わなかったため、面接練習ではいつも苦労させられました。同学年の日本人私費生の中でコンサル志望者が多かったため、「コンサル組」と称して入学前の8月頃より毎週のようにケース面接の対策をしていました。自分一人では何をどのように準備したら良いか全く分からなかった私としては、一緒に切磋琢磨する仲間がいた事に非常に感謝しております。さて、11月の出願締め切りも終わりいよいよ面接の連絡を待つ段階となりました。結果として出願した5社のうち面接に呼ばれたのは2社のみ。しかも、最難関と言われる2社でした。周りのコンサル組は4社や5社全部から面接の連絡が来ており、愕然としました。やはり自分みたいな専門商社出身でモノを買って売って利鞘を稼ぐしか能がない人間にコンサルは向いてないのかなと思った事もあります。最難関の2社なんてどうせ受からないと考え、慌ててPEファンドやTech企業にも出願しましたが、比較的に準備期間が少なすぎたのか案の定不合格。いよいよ、最難関のコンサル2社しか残っていない危機的な状況となってしまいました。なんとしても1社はインターンの内定をもらうべく、同級生、先輩、他校の先輩など手あたり次第に模擬面接をして頂きFeedbackをもらい、愚直に改善していきました。模擬面接をして頂いた方々のおかげもあり、なんとか1社より1-Weekのインターンに内定を頂いたときは泣きそうになるくらい嬉しかったのを覚えております。1-Weekのインターンの後また複数回の面接を経た今、幸いにもそのインターン先より本採用を頂く事が出来、卒業後はそちらでお世話になる事となっております。

4. 総括

目まぐるしいスケジュール(学業、就職活動、部活動)であっという間に過ぎていったMBA生活でしたが、一生の思い出を作る事が出来たと感じております。就活が終わった2年目には旅行も少し出来ております。これから出願を考えていらっしゃる方には本当にオススメの学校です。ぜひバルセロナで一生の思い出を作ってみてください。

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